肩こりの原因は呼吸?
呼吸をアプリで可視化・間接的に肩こりの要因をチェックする方法
〜呼吸の可視化で肩こりの原因をチェック。感覚に頼らない新しい指導方法〜

慢性的な肩こりに対しては、筋緊張の緩和や姿勢への配慮が行われることが多い一方で、その背景にある呼吸の状態は把握しにくい要素の一つです。
こちらでは、呼吸の使われ方が身体に与える負荷や自律神経との関係について整理し、呼吸の状態をどのような視点でチェックできるのか、その考え方と方法を解説します。
あわせて、呼吸の状態をデータとして可視化することで、身体の使われ方を説明する際の参考情報として活用できるポイントを紹介します。
肩こりを考えるための呼吸測定機器:呼吸と肩こりの関連性

呼吸の状態を測定・可視化することで、呼吸のしかたと肩まわりへの負担の関係を整理するための参考情報として活用できます。
呼吸筋の機能低下と肩まわりの負担との関係
- • 吸気が優位な呼吸と交感神経活動の関係
呼吸と自律神経は密接に連動しており、息を吸う時は「交感神経(緊張)」、吐く時は「副交感神経(リラックス)」が優位になります。呼吸のリズムが速く、吸う息が優位な状態では、交感神経が働きやすい傾向があるとされています。これにより血管が収縮し、筋肉がこわばりやすくなるため、神経生理学的な側面から、筋肉の緊張が高まりやすくなることがあると考えられています。 - • 呼気が長い呼吸とリラックス状態との関係
呼吸のリズムにおいて、吐く息の時間が比較的長い状態では、副交感神経が優位になりやすい傾向があります。こうした状態は、ストレス反応が高まりにくく、筋肉の緊張が強くなりにくいことと関係する場合があると、複数の研究で示唆されています。
主観的評価の限界とデータの必要性
- • 主観的評価からの脱却
「肩で呼吸をしているか」といった微細な動作は、本人も自覚しにくく、指導者の目視だけでは共有が困難な場合があります。 - • 数値化による状態の整理
呼吸測定機器を用いて胸部の動きを数値として整理することで、肩まわりの違和感と呼吸のしかたの関係について、説明を行う際の材料として活用できます。
呼吸測定アプリで取得できるデータとは

呼吸測定アプリを活用することで、感覚だけでは把握しにくい呼吸の動きやリズムを、数値として整理・可視化できます。具体的にどのようなデータが取得され、そこから何が読み取れるのかを解説します。
胸部と腹部の動き(呼吸様式)
呼吸運動において「身体のどの部位がどれくらい動いているか」を示す基礎的なデータです。
- • 動きの大きさをミリ単位で計測
アプリでは、胸部と腹部の動きをそれぞれミリ単位で計測・表示します。データを確認することで「腹部の動きが小さい」「胸部が過剰に動いている」といった傾向を数値で把握できます
呼吸のリズムと連動性
動きの大きさだけでなく、呼吸がスムーズに行われているかという「質」に関するデータも取得できます。
- • 呼吸数と深さの数値化
1分間の呼吸回数や一回の呼吸の深さを測定します。「1分間に20回以上の速い呼吸(頻呼吸)」や「波形が小さく浅い呼吸」は、交感神経が優位な緊張状態であることを示唆します。 - • 動きの同期性
胸部と腹部の動きの連動性をグラフで表示します。呼吸機能が低下している場合、胸と腹の動きにズレ(非同期)が生じるとも言われています。アプリではこの同期具合を波形グラフで可視化しています。
呼吸状態を可視化する
正確な呼吸データを取得するためには、測定時にリラックスしやすい環境であることが一つの要素となります。そこで、LiDAR(ライダー)スキャナとAI(人工知能)による画像解析技術を組み合わせ、身体に一切触れることのない測定環境を実現しました。
AIによる解析技術と非接触距離センサー
AIが胸と腹部の位置を自動で検知し、iPad Pro等に搭載された深度センサー(LiDAR)が対象までの距離(センサーと胸部、センサーと腹部)の距離を読み取ります。
- • 完全非接触で呼吸の動きを捉える
身体に装着物がないため、測定時の負担が少なく、呼吸の動きをそのまま確認しやすい環境を整えています。 - • 寝転ぶだけで完了、準備は不要
特別なセッティングは必要ありません。カメラの前に寝転ぶだけでAIが測定ポイントを特定し、わずか1分程度で計測が完了です。業務の流れを止めることなく、スムーズに計測することができます。
主観に頼らず、呼吸の状態をデータで共有する
肩まわりの違和感は、日常生活における身体の使われ方や呼吸の状態と関係することがあります。呼吸の状態は目に見えにくく、感覚や目視だけでは共有が難しい場面も少なくありません。
株式会社Vitalizarの「BREVI」は、iPad Proを用いて呼吸状態を短時間で可視化する施設設置型の呼吸計測アプリです。呼吸の波形を確認することで、利用者様自身が自覚しにくい呼吸の癖や呼吸のしかたを客観的に把握できます。計測された呼吸データは、姿勢や身体の使い方の説明を行う際の補助情報として活用できます。
ビジネスの側面では、呼吸状態の変化が「見える」ことで納得感が高まり、結果としてリピート率の向上につながります。実際、前後比較を愚直に継続した運用で、5回目リピート率が24%から47%にほぼ倍増したという報告もあります。さらにクーポン利用を目的に来店した新規顧客でも、変化を可視化しながら説明することで、リピート化に成功するケースが多く報告されています。
「BREVI」は、個人のスマートフォンにダウンロードして使用するアプリではなく、整体院や医療・介護施設、ウェルネス事業所などの導入施設において、専門家の立ち会いのもとで計測を行います。呼吸を可視化するアプリ「BREVI」の導入や詳細な機能にご興味のある方は、ぜひ下記よりサービスページをご確認ください。
コラム
自律神経のバランスや肩こり、睡眠の傾向をチェックする方法として「呼吸」のデータ活用があります。コラムでは、一般的な測定器やアプリを用いて呼吸数や胸腹部の動きといった状態を計測・測定し、データを活用する際の考え方について分かりやすく簡単に解説しています。
呼吸の動きは姿勢や緊張とも深く関わるため、腰痛チェックや不調の背景にある身体の使い方を整理する際の参考情報として役立ちます。客観的なデータをもとに、自身の状態と向き合うためのヒントとして、ぜひ各コラムをご覧ください。
